「携帯の審査がうまくいかない…」
「審査不要でスマホを持ちたい!」
「請求書で携帯代を支払いたい!」
そんな方にぴったりなのが、株式会社アーラリンクが提供している「誰でもスマホ」です。
この記事では、「誰でもスマホ」に興味をお持ちの方が気になるであろうポイントに絞って、サービスの内容を詳しく解説していきます。
また、筆者自身も実際に「誰でもスマホ」を申込み、利用しました。手続きの流れや使用感についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
※2024年6月24日時点の情報です。
「誰でもスマホ」とは?運営会社と店舗について
ネットで「誰でもスマホ」を検索すると、「誰でもスマホ 怪しい」という関連キーワードが表示されることがあります。「誰でもスマホは審査不要で契約できる」と公式サイトで謳われているため、怪しさを感じる人もいるのかもしれません。
しかし、「誰でもスマホ」を提供しているのは、東京都豊島区池袋に本社を構える「株式会社アーラリンク」で、総務省から認可を受けた格安SIM(MVNO)事業者です。IIJmioを提供する「株式会社インターネットイニシアティブ」や、mineoを運営する「株式会社オプテージ」と同様の立場にあるため、特に不審に感じる必要はありません。
アーラリンクは2013年にレンタル携帯サービスを開始し、その携帯電話は映画やテレビドラマの小道具として使われたり、ハローワークを利用する求職者にも活用されたりしています。
なお、誰でもスマホが契約できる店舗は全国で88店舗あります(関東地方 85店舗 大阪府 2店舗 新潟県 1店舗 2024年6月24日時点)。
誰でもスマホ サービス内容
料金プラン
以下の表は誰でもスマホの月額料金表です。なお、すべてのプランでかけ放題が含まれています。
1GB | 3,278円 |
3GB | 3,580円 |
5GB | 3,980円 |
7GB | 4,380円 |
20GB | 4,980円 |
25GB | 5,580円 |
50GB | 6,980円 |
※料金は税込
※2024年6月24日時点
オプションなどその他特徴
回線 | ドコモ回線 |
データ量追加 | 330円/1GB |
データくりこし | 不可 |
低速時速度 | 最大200kbps |
eSIM | 非対応 |
割込通話 | 330円 |
留守番電話 | 440円 |
転送電話 | 無料 |
迷惑電話お断り サービス | 無料 |
ガラスコーティング | 3,300円 |
※料金は税込
※2024年6月24日時点
誰でもスマホは、ドコモ回線を利用した格安SIM(MVNO)サービスです。すべてのプランにかけ放題が含まれており、通話の際に専用の通話アプリを使用する必要はありません。
なお、新規契約時に発行される携帯電話番号は、こちらで自由に選ぶことはできません。
誰でもスマホのサービスはレンタルスマホとは異なり、契約名義は契約者本人のものになります。そのため、誰でもスマホを契約した後に他社へ乗り換えたい場合でも、審査に通過すれば、電話番号を変更せずに他社へ移行することが可能です。
契約期間や解約手数料について
誰でもスマホには、契約期間や解約手数料の設定がありません。そのため、サービスが自分に合わない場合でも、気軽に解約できる格安SIM(MVNO)と言えるでしょう。
誰でもスマホ 対応機種(動作確認)
一般的な格安SIM(MVNO)の通信事業者では、公式サイトでメーカー別やiPhone・Androidごとに動作確認済みの端末リストが公開されていますが、誰でもスマホの公式ページにはそのようなリストは用意されていません。
ただし、「誰でもスマホの提供回線」のページには、ドコモ製の端末やSIMフリー端末、他キャリアでSIMロックが解除された端末であれば利用可能と明記されています。ただし、利用可能ではあるものの、動作が保証されているわけではないため、不具合が発生する可能性があることに留意してください。
また、誰でもスマホでは中古の端末を安価で購入することもできますが、端末のみの購入はできません。
端末のラインナップ(2024年3月26日時点)
iPhone 7 | 988円 |
iPhone 8 | 4,980円 |
iPhone SE(第2世代) | 9,980円 |
arrows We | 4,980円 |
OPPO A55s | 5,980円 |
SH-01J(ガラケー) | 680円 |
- 価格は税込
- 誰でもスマホを初めて契約する方限定
- iPhone 7はLINE使用不可
- 2024年6月24日時点
端末を持っていない方には、安く端末を買えることに越したことはありませんが、注意点もあります。
- 小さい傷がついている可能性がある
- 色、本体容量は選べない
(例えば、Phone 7であれば最小容量の32GBが用意されるケースがほとんど) - iPhoneのバッテリー最大容量は80%以上
- 充電器はついていない
(別途購入が必要) - 最新OSにアップデートできない機種だと今後アプリが利用できなくなる可能性がある
※2024年6月24日時点ではiPhone 7はLINE利用不可 - 料金未納でネットワーク制限がかかっている場合があるため、急に使えなくなる可能性がある
上記のようなリスクがあるため、気になる方は誰でもスマホで端末は購入せずに、SIMだけ契約することも可能です。
(ドコモで販売された端末、あるいはSIMロック解除された端末)
誰でもスマホ 審査と支払い方法
誰でもスマホでは契約時の審査がないため、過去に携帯料金の滞納や強制解約の経験がある方でも契約が可能です。(ただし、反社会的勢力に属する方は対象外です。)
支払い方法(現金対応)
毎月の支払い方法については、コンビニ払いか口座振替のいずれかを選択できます。(申し込み時はコンビニ払いのみ対応し、口座振替への変更は後から可能です。)
コンビニ決済対応のコンビニ
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
支払い期限
コンビニの場合
毎月10日頃までに請求に関する連絡がSMSで届く。
毎月月末最終日の23時59分が支払い期限。
銀行口座振替の場合
毎月5日頃までに請求に関する連絡がSMSで届く。
毎月23日が引き落とし日。
→もし引き落としができなかったら?
→当月中にコンビニでの支払い番号がSMSで届く。当月末までに精算。
支払いが間に合わなかった場合は?支払い延長は可能?
コンビニ払いと銀行口座振替のいずれも、月末最終日が支払い期限となっています。しかし、もしその期限に間に合わなかった場合どうなるのでしょうか?
翌月の第1営業日までは支払い期限が延長されます。
それでも支払いが間に合わなかった場合、第2営業日以降、順次回線が停止されます。
15日までに支払いが済めば、回線はまた復旧します。
しかし、15日までに支払いができないと16日以降、回線は解約されてしまいます。
誰でもスマホのメリット
これまで、誰でもスマホのサービス内容について詳しく解説してきました。ここで一度、誰でもスマホのメリットを整理してみましょう。
- 審査が不要で、ブラックリストに載っていても契約可能。
- コンビニでの支払いができる。
- 自分名義の電話番号を持てる。
- 審査不要の中でもトップクラスの低価格。
審査不要でブラックリストでも契約可能
誰でもスマホは、大手通信キャリアのように審査なしで契約できるサービスです。
以下に、誰でもスマホ公式ページの「よくある質問」からの引用を示します。
誰でもスマホの契約時に
審査はありますか?
より多くのお客様が携帯電話を利用できるよう、大手携帯電話会社が行う審査は行なっておりません。
※反社会勢力及びその関係者の方々や過去に弊社利用規程に違反していたことが判明したときはお申し込みをお断りしております。
過去に料金未払いなどの理由で大手通信キャリアから強制解約された方、いわゆる「ブラックリスト」の方でも、誰でもスマホを利用すれば携帯電話を契約できる可能性があります。
コンビニでの支払いが可能
ほとんどの格安SIM(MVNO)は「毎月の料金支払いはクレジットカードのみ」となっています。しかし、誰でもスマホでは、クレジットカードを持っていない方や銀行口座を持っていない方でも、コンビニで毎月の料金を支払うことで利用できます。
自分名義の電話番号を持てる
携帯電話を自分で契約するのではなく、レンタルするサービスを提供している通信事業者も存在します。しかし、その場合、契約者はあくまで「レンタルサービスを提供している事業者」であり、レンタルした携帯電話の電話番号は自分のものではありません。つまり、その電話番号を使い続けるためには、レンタルを続けなければならないのです。
一方、誰でもスマホでは、契約者は誰でもスマホを申し込んだ方自身です。そのため、自分名義の電話番号を持つことができ、将来的に他社のサービスに乗り換える際も、そのままの電話番号を使い続けることができます。
誰でもスマホ デメリット
今度は誰でもスマホのデメリットについて見てみます。
1.一般的な格安SIM(MVNO)より料金が高い
2.かけ放題を外せない
3.5G非対応
一般的な格安SIMより料金が高い
再度、誰でもスマホの料金プランを見てみましょう。
1GB | 3,278円 |
3GB | 3,580円 |
5GB | 3,980円 |
7GB | 4,380円 |
20GB | 4,980円 |
25GB | 5,580円 |
※料金は税込
※2024年6月24日時点
誰でもスマホで一番料金が安いプランはデータ量1GBで3,278円(税込)。
ここで格安SIM(音声SIM)の1GB〜3GBの小容量帯プランと20GBの中容量帯の料金プランを数社ピックアップして見てみます。
1GBプラン3GBプランの比較
1GB | 3GB | |
誰でもスマホ | 3,278円 | 3,580円 |
日本通信 | 290円 | 730円 |
HISモバイル | 550円 | 770円 |
NURO モバイル | ー | 792円 |
LINEMO | ー | 990円 |
※料金は税込
※2024年6月24日時点
20GBプランの比較
20GB | |
誰でもスマホ | 4,980円 |
IIJmio | 2,000円 |
HISモバイル | 2,190円 |
NUROモバイル | 2,699円 |
LINEMO | 2,728円 |
ahamo | 2,970円 |
※料金は税込
※2024年6月24日時点
誰でもスマホの料金プランはかけ放題が含まれていることも原因の一つだと考えられますが、他の格安SIMに比べても一際料金は高くなっています。
誰でもスマホは審査不要で携帯電話が持てるというメリットがありますが、普通に審査が通るようであれば他の格安SIMを契約した方が良いです。
かけ放題が外せない
誰でもスマホの料金プランは全てかけ放題がついているので、通話時間を気にせず通話をしたい方にとってはうってつけです。
しかし、全く通話をしない方からすればかけ放題必要ありません。
5G 非対応
誰でもスマホが使えるのはドコモのLTE (Xi)(4Gのこと)と3G(FOMA)エリアのみ。
したがってドコモの5Gには対応していません。